夜明けの門から見える聖母マリアのイコンと聖カジミエルの礼拝堂を見学-バルト三国旅行記-12

バルト三国旅行記:3日目

阪急交通社ツアー「バルト3国周遊 8日間」-2019年12月17~24日

聖母マリアの力は偉大なり

ここはリトアニア共和国の首都ヴィリニュス。杉原千畝:桜公園、聖ペテロ・パウロ教会、3つの十字架の丘を見学した後は再びヴィリニュスの街の中心部に戻ってきます。

 

世界遺産ヴィリニュス歴史地区の観光

フィンランドに着いた後は足早にエストニア、ラトビアと経由してリトアニアに今日昼頃着いた訳だけど、全然その国らしさというか、バルト三国でのそれぞれの国の違いというものは感じ取れない。というかもっとそれぞれの国にゆっくりと滞在しないとそんな違いなんて感じ取れる訳がないんだけどね。。

 

ヴィリニュスの街に最初到着した時に、歩いた大聖堂近くを通り過ぎていくバス。広場にあったクリスマスツアーは夜になって電飾がライトアップされていて、綺麗な感じになってきている。

 

夜明けの門にて

これから見学に向かう「夜明けの門」(Aušros vartai)とは、このヴィリニュス旧市街地を囲んでいた城壁が今でも残っている唯一の門である。

 

市民がタタール人の侵略を恐れて王様に懇願し、リトアニア大公国時代の1522年に造られた城壁は、今のヴィリニュスでは殆ど残ってない。城壁には9つの門があったが、現存しているのはこの夜明けの門だけで残りは1799〜1802年頃に取り壊された。この門だけは聖母マリアのイコンもあり、キリスト教と正教の両方から崇められていた場所なので、この門だけ特別に残される事になる。

 

門には敵襲に備えて銃眼が数か所、設けられている。

 

この門の内側に飾られている聖母マリアのイコンに触れると、奇跡的に病気が治ったり、天の恵みがあったりしたという言い伝えがあり、多くの巡礼者が訪れるリトアニアきっての聖地でもある。1671~1761年の間には17の奇跡が認められたという記録が残っているそうです。

キリスト教のアルアル話的な感じですね・・・

門の正面には救世主イエス・キリストの絵が描かれているけど、それにはあまり有難味がないそうだが。。

 

門の入口はクリスマスだからか、電飾が付けられていてクリスマスムードが出ていた。

 

夜明けの門を通る 動画

 

こちらは夜明けの門の内側。ちょうどこの2階の窓の中にあるチャペルの中に、その触れると奇跡を起こすという聖母マリアのイコンが飾られているのだ。

 

キリスト教に興味が無い人間からすると、キリスト教徒はこういったイエスやマリア像などを触って奇跡が起きた的な話が大好きである。というか宗教にのめり込むと、起こった奇跡は全て自分の信じる神様のおかげだと思ってしまうのだろうが。。

 

こちらが聖母マリアのイコン。チャペルの中には入れるが、建物内では写真撮影は禁止されているので外からアップで撮影しか出来ない。元々は聖母マリアの絵だけだったが、ヴィリニュスの宝石商が周りを銀で装飾したという。

 

キリスト教徒ではない人間からすると単なる門にしか感じないけど、キリスト教徒からするととても神聖な門になっているのだ。

 

こちらはその夜明けの門にあるチャペルに通じる建物の入口。

 

夜明けの門内のチャペルへ進む

ただしこれから先は写真撮影が禁止・・・。更にチャペル内ではミサが行われていて、キリスト教徒ではない見学者がその場所に居てると邪魔な雰囲気もするけど、立ち入り禁止ではないのでしっかりと聖母マリアのイコンを観察し、ついでにナデナデもしてみた。

 

ボクはビリケンの足も触らない位の信仰心の無い人間だけど、聖母マリアを触ってみた感触を知りたいと思って触ってみた。別に想定内の感触だったけども。。

 

間直に見れた聖母マリアのイコン。ただ他の教会などに置かれている、聖母マリアのイコンとはあまり違いが無かったように思ったけど・・・。

 

夜明けの門付近の景色 動画

 

「信じる者は救われる!」という感じの聖母マリアのイコン。人間は不安を抱える生物なので、自分の願いを何でも叶えてくれるという神様のような存在が大事なのであろう。実際にはやるか、やらないかは自分次第なんだけど。

 

リトアニア唯一のキリスト教の聖地とも言われている夜明けの門の見学は終了。再び門を通り過ぎます。

 

この門の先に行った所に公衆トイレがあるとの事だったけど、残念ながら閉まっていましたね。

 

またもやバスに乗り、移動する。こういうパックツアーでは年齢層が高いので、あまり歩き回らせる日程だと不満が噴出するので余程近い距離でなければ大体がバスに乗って、近距離でも移動するのである。

 

こちらの橋の先にあるのが「ウジュピス共和国」という、聞いた事のない小国。世界的には認められていないが、最近では芸術家などが多く集まって来て、憲法も作られたりという熱の籠りよう。

 

こちら中央に見えるのはベルナルディン教会と呼ばれる、15世紀に建てられたフランシスコ派の教会。

 

カテドゥロス広場にて

あれこれとヴィリニュスの街を観光して、夜になって再び中央広場周辺に戻ってきました。

 

この正面の建物は王宮跡だけど、近年再建されたもので建物自体の歴史はあまりない。

 

こちらは大聖堂、ここリトアニアの中心地で色んな激動の歴史を見守ってきた建物でもある。

 

すっかり暗くなっていたので、クリスマスツリーの電飾もとても綺麗に光っている。

 

やっぱりこういったクリスマスの派手な光景を見に12月のバルト三国までやって来たので、クリスマスマーケットの様子が楽しみである。

 

ただこの時点でまだ17時前だったけど、この鐘楼には入れる時間を過ぎていたみたい・・・。

 

このヴィリニュスの街を象徴する大聖堂、暗くなると正面は黄色くライトアップされています。

 

その正面にはキリストの使徒たちの像が置かれています。ただしあまり使徒には詳しくないので、どれがどれかまでは分かりません。

ヱヴァンゲリヲンの使徒であれば、多少は知っているのですがね・・・

そんな大聖堂の正面には、このように角が生えた可愛らしい像も設置されている。聖書上は偉大な人物なんだけど、こうやって頭に角が生えているのを見ると、なんだか可愛らしくも見えてしまう。。

 

そんな大聖堂の中に入って行くようです。

 

大聖堂内の聖カジミエル礼拝堂の見学

こちらは大聖堂内にある、リトアニアの守護聖人となったカジミエル王子(15世紀の人物)の遺体が安置されている礼拝堂。

 

壁には絵画も飾られている。某ガイドブックには、この絵は死後120年後に棺を開いた際に、カジミエル王子の遺体に何も変化が無かった事を描いたとされている。聖人化されるには奇跡が認められる事が必須項目なので、よくある奇跡で遺体が死後当時と変化無かったと報告される事が多い。でも科学的に考えれば、特別な冷凍保存をしない限り遺体の防腐は進むので、こういった報告は虚偽だった可能性が高い。でも過去のキリスト教ではまかり通っていた可能性がとても高い、神聖化儀式であったようだ。

 

ソ連が占領していた時代は大聖堂ではなく、倉庫として使われていたこの場所。その後バルト三国が相次いで独立した後に、この場所も大聖堂に戻された。

 

キリスト教も神聖化されているのは王様や王妃といった、王族ばかり。所詮宗教と言えども権力者の道具になっていた可能性が高いのだけど、皆頼るものが欲しいが為にそんな眉唾的なものにも藁にも縋る思いで頼っていたのだろう。。

 

本当に神様が居て、自分の願いを叶えてくれて世界を平和にしてくれるハズであれば、世の中から争いが一切消えるハズ。。だけど世の中には残念ながら、常に争いの種しかない。

 

結局キリスト教もイスラム教も神に祈るって言うけど、神様の為に身を尽くすのではなく、自分の利益の為に神様に祈ったフリをしているだけなんだけどね・・・。

 

重たい十字架を担ぐ前のキリストの絵みたい。十字架を担ぐ前は全然余裕の顔をしているように感じるイエス・キリストだけど、実際に十字架を担いでみると思いの外重たくて、3回も躓く事になるんだけどね。。

 

キリスト教も救世主キリストだけ崇めていれば充分だと思うんだけど、新しい聖人がドンドンと増えていくのでその管理も大変だと思う。。

 

こちらは大聖堂内の景色、柱にはそれぞれキリストの最後の苦難である、ヴィア・ドロローサを歩いた時の様子の絵が順番に飾られているのである。

 

祭壇前には多くの人が集まっていて、何かを祈っているようにも見える。

 

こちらは有名な最後の晩餐の絵。ここに描かれている、裏切り者のユダはどこにいるか、分かりますか??ヒントは”ある物”を握っている人物です。

 

今までは全然興味の無かったキリストの最後の苦難だけど、エルサレムでヴィア・ドロローサの巡礼をした時にその話に興味が出て、すっかり勉強してしまった。その時の経験が生きてきて、こうやって絵を見るとそれが理解できる位になってきている。

 

こちらはゴルゴタの丘まで十字架を運んだ後に、十字架に磔付けされるキリスト。まずは十字架に打ち込む、釘の穴を空けているという、地道な作業を描いた珍しい絵であると思う。

 

こちらは1993年にリトアニアを訪れた、「空飛ぶ教皇」とも呼ばれたヨハネパウロ2世の記念プレート。バチカンから飛び出し、世界各地を自分の足で訪れた偉大な人物であったと思う。

こんな旅はまた次回に続きます!

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